今回、ご紹介する漫画は、折原みと先生の時の輝きです。
こちらの漫画は、1巻で完結です。
この作品は折原みと先生が書いた少女小説が原作になっていて、それを先生ご自身で漫画化したものです。
過去には映画化もされた事があるので、ご存知の方もいるかもしれません。
タイトルからは想像できないシリアスな内容ですが、本当に感動的で色々な事を考えさせられる作品です。
時の輝きってどんな漫画?
看護師(当時は看護婦)をめざす主人公の女子高生が、初恋の相手と再会するところから物語は始まります。
恋愛漫画ですが、テーマは「命」です。
人は誰でもいつかは死んでしまうけど、それを受け継ぐ人がいればその命は「永遠」なんだ。というメッセージが込められています。
最後まで読んでみると、この「時の輝き」というタイトルの意味も理解できると思います。
誰もが直面する「死」という現実に、本人はもちろん、まわりの人たちはどう向き合って行くべきなのか。
まだ高校生の主人公たちですが、自分たちなりに答えを探して、後悔しないように精一杯生きるのです。
何十年と経った今でも文章を覚えているほど小説にハマり、そこから10年の時を経て漫画化され、その漫画にもハマり…。
いつ読んでも心に染みる、本当に最高の作品です!
時の輝きの感想は?読むとどうなる?
一言でいうと、泣けます。
主人公と初恋相手の男の子の、とにかく純粋で一生懸命な姿が切ないです。
作品の中には名言とも言えるセリフが出てくるのですが、これがまた心に響く言葉なんです。
命について真剣に考えさせられる漫画ですが、決して重たいだけのものではありません。
命はその人限りで終わるわけじゃないという前向きなメッセージが込められた作品です。
ぜひ手に取ってみてくださいね♪
時の輝きのざっくりしたあらすじ
主人公の神崎由花(かんざき ゆうか)は、私立高校の看護科に通う女の子。
実習先の病院で偶然、初恋の相手・守谷峻一(もりたに しゅんいち)に再会します。
峻一(通称シュンチ)は、由花が看護師になるきっかけになった男の子でした。
中学時代、陸上の走り高跳びの大会で落ち込んでいたシュンチ。その時、傷の手当てをして励ましてくれた由花に、シュンチは看護師が向いていると言ったのです。
シュンチの事が好きだった由花は、単純ながらもその言葉通りに看護師をめざします。
ところが、中学の途中で転校する事になった由花。
名前も書かず、「がんばってね!」のメッセージだけを書いた手作りのお守りをそっと彼のロッカーに入れた、幼い初恋でした。
そんなシュンチと再会し、やっぱり彼が好きだと確信する由花は今度こそ告白をしようと決心します。
けれど、中学時代からずっと好きだったと先に由花に告白をしたのはシュンチでした。
長年の想いが実って両想いになった2人。
悲しい事なんてまだ何ひとつ知らず、ずっと幸せな日が続くと思っていました。
しかし2ヶ月後のある日、シュンチから「ハイジャンに本腰を入れたいから」と別れを告げられてしまいます。
突然の別れに戸惑い悲しみながらも、夢を叶えようと前を向く由花。
だけどそんな由花を待ち受けていたのは、想像もしなかった悲しい現実でした。
直面した現実に、由花はどう向き合っていくのか。
ただ真っすぐでひたむきな2人の純愛に、あなたもきっと涙します――…!
以上、ざっくりとしたあらすじでした!
時の輝きのおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
この漫画は1巻で完結しますが、思い出すだけでも涙が出そうになる作品です。
奥の深い作品なので、じっくり読んでくださいね。
また、続編『時の輝き2』が同時収録されています。続編はシュンチの妹が看護師をめざすお話なので、ぜひ一緒に読んでみてください♪