今回、ご紹介する漫画は、成田美名子先生の花よりも花の如くです。
こちらの漫画は、2016年9月現在連載中で15巻まで発売されています。
花よりも花の如くってどんな漫画?
日本の伝統芸能、能楽を舞台に繰り広げられる恋と日常の物語です。
成田先生の前作「NATURAL」(ナチャラル)に登場していた榊原西門(さかきばらさいもん)の兄、榊原憲人(さかきばらのりと)が主役の物語です。
成田先生の漫画は前作と繋がりがある話が多く、前作に思い入れがあればあるほど楽しめる内容です。
能楽師である憲人を通して、人の心の動きを見事に描ききっています。
能楽を知らなくても興味を持ってしまう内容です。
花よりも花の如くの感想は?読むとどうなる?
日本の伝統芸能を詳しく描いているので、興味がない方でも自分のルーツに目を向けたくなるくらい、日本というものを表現しています。
日本の伝統はこんなにも綺麗で儚く見るものを魅了する、そんな日本に生まれた事に誇りが持てます。
そしてとにかく絵が綺麗です!
成田先生の絵は誰とも似ていない、本当に繊細で美しく芸術のようです。
憲人の不器用だけど真っ直ぐな優しさにとっても癒されます。
花よりも花の如くのざっくりしたあらすじ
幼い頃より能楽師として舞台に練習に励む憲人。2才より子方として修行しています。
榊原本家は青森で代々神職の家系をしていて、憲人には西門と彩紀(さいき )という弟と妹がいます。
西門とは仲が良い憲人ですが、幼少の頃に養子に出された西門に対して、憲人自身は葛藤を抱えています。
一方、東京に住んでいる西門は、時々神職の仕事を手伝いに戻ってきます。
しかし、かなりのイケメンの為、自分が執り行った神前式で、西門に想いを寄せていた花嫁が西門に泣きつき神前式がめちゃくちゃに…。
結婚式をぶち壊した罰で仕送りをやめると言われ、部屋を出ることになった西門は、憲人達の家に住むことになりました。
久しぶりに三兄妹が揃った榊原家。彩紀もかなりの美少女で兄妹が揃うと圧巻!
しかし憲人は舞台上ではかっこいいのですが、普段は自分にあまり興味がなく、眼鏡もかけているので皆から「のび太」と呼ばれているのでした…。
こんな榊原家の面々を軸に、憲人が能楽師として自分の成長と共に色々な舞台を経験し、自分の感情と丁寧に向き合っていきます。
憲人の舞台上での変身ぶりに目が離せません!
以上、ざっくりとしたあらすじでした!
花よりも花の如くのおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
能の事を知らなくても、とても丁寧な描写で説明してくれているので、読み終わる頃にはかなり詳しくなっています。
日本の伝統を漫画を通して学べるなんて、得した気分にさえなってきます。
成田先生らしい、ドキュメンタリーのような漫画に心が洗われるような錯覚に陥り、人として学べる素晴らしい内容の漫画です。
こちらの漫画は、2016年9月現在連載中で15巻まで発売されています。