今回、ご紹介する漫画は、牧村久実先生の天使の唄です。
全9巻で完結です。
もともとは、読み切り作品『雪の声』から始まった漫画です。
ある雪の日、主人公の女子高生が出会ったのはTVでも活躍する憧れのミュージシャン。偶然出会った二人が一緒に過ごした数時間を描いた作品です。
ここから、その後のストーリーとして『天使の唄』が誕生し、連載がスタートします。
天使の唄ってどんな漫画?
歌うことやコンサートが好きな平凡な女子高生が、バンドのヴォーカルになってその歌唱力を発揮していく、成長ストーリーです。
芸能界を舞台に物語が展開していくので、主人公が『雪の声』で出会ったミュージシャン・侑也(ゆうや)と再会するシーンも見逃せません。
ちなみに、この侑也はとっても爽やかなイケメンです!音楽の才能もあり、女性ファンも多いアイドル的存在のミュージシャンなんです。
作中で、侑也は主人公との最初の出会いを「雪の声」という曲にします。
主人公への想いを歌にした「雪の声」は作中の要所に歌われる重要な曲になるので、歌詞にも注目してみてください。
そして、主人公のバンド仲間となる三人の男の子たちの存在も欠かせません。それぞれが、それぞれのキャラで主人公を支えてくれます。
全然タイプが違う三人の恋のお話も、番外編として収録されています。
最終巻では主人公の娘のお話も読めるので、そちらもお楽しみに!
天使の唄の感想は?読むとどうなる?
悩んだり落ち込んだり…歌も恋も順調な事ばかりではありません。
もう歌えない、と思うような出来事があっても、それでもまた立ち上がり前を向いて歌い続ける主人公。
そんな主人公の生き方にはドキドキハラハラしっぱなしです。
手を伸ばせば届く所にいるのに、近いようで遠い主人公と侑也の距離をもどかしく思ったり。
そんな侑也との関係も、恋愛感情なのかただの憧れなのか…ずっと曖昧なままでモヤモヤしたり、それでも最後まで侑也ひとすじかと思いきや、そんな単純なストーリーでもなかったり…。
この先どうなるのか早く続きが読みたい!と思わせてくれる展開が魅力的です。
天使の唄のざっくりしたあらすじ
館林繭(たてばやし まゆ)は、歌うことやコンサートが大好きな普通の女子高生。
アイドル的人気でTVでも活躍中のミュージシャン・倉敷侑也(くらしき ゆうや)の大ファンです。
数か月前の雪の日、一人で行ったカラオケボックスで偶然侑也に出会った繭。
一緒に歌ったり、プリクラを撮ったり…侑也と一緒に過ごした時間を忘れられないまま、何の変化もない平凡な毎日を退屈に感じていました。
そんなある日、友達と遊びに行ったカラオケボックスで歌っていると、突然男子高生が乱入してきます。
彼は夏目櫂吾(なつめ とうご)と名乗り、バンドのヴォーカルを探していました。繭の歌声を聴いて才能を見出した櫂吾は、繭をバンドへ誘うのです。
その櫂吾もまた、侑也の音楽に憧れる一人でした。
繭は櫂吾のバンド「DESSERT(デザート)」のステージを見るため、ライブハウスを訪れます。
そこで、とあるハプニングから、思いがけず「DESSERT」のヴォーカルとして舞台に立って歌うことになります。
ステージの上で歌うことの幸せを知った繭は、自分の可能性を試したいと、正式に「DESSERT」のメンバーとなることを決めるのでした。
憧れの侑也の背中を追いかけて、繭は毎日練習に励みます
いつか侑也と同じ舞台に立つ日を夢見て。
だけどその一方で、侑也は周囲に打ち明けられない秘密を抱えていたのです。
さらには、繭やメンバーたちの未来を大きく動かす出来事が待ち受けていて――…。
天性の声と歌唱力を持つ歌姫の、感動の結末をぜひ見届けて下さい。
以上、ざっくりとしたあらすじでした!
天使の唄のおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
全9巻で完結です。
普通の女子高生だった繭が、試練を乗り越えて活躍していく姿は読み応えたっぷり。
その様子をゆっくり楽しむのもいいですが、巻数は多くないので時間のある時に一気に読むのもおすすめです。