今回、ご紹介する漫画は、西炯子先生の姉の結婚です。
こちらの漫画は、全8巻完結です。
姉の結婚ってどんな漫画?
大人女性向けの漫画です。
特に30代40代の独身女性には激しく同感出来るシーンが沢山あります。
主人公岩谷(いわたに)ヨリを通して、ザ・リアルという言葉がピッタリくるほど女性の抱えてる苦悩や痛みをコミカルに描いています。
1人で生きたい訳じゃないけど、誰でもいいわけでもない。
仕事に恋愛に家族、無邪気なままでは生きづらくなってしまった年代に差し掛かり、自分の幸せとは何か?と戦いながら向き合っていく1人の女性の物語です。
姉の結婚の感想は?読むとどうなる?
40代という節目を迎えた岩谷ヨリがこのまま1人で生きていくのか、それとも違う人生を誰かと共に生きていくのか。
葛藤しながらも前に進んだり立ち止まったり後退したりと、人間の弱い部分と強い部分を上手に描いている内容に、とても共感が持てます。
ヨリに想いを寄せる真木誠(まきまこと)の変わった恋愛感や、ただ一途にヨリを思う気持ちもすごく癖があって凡人には理解できない部分もありますが、好きと執着は紙一重なんだなと思い知らされます。
姉の結婚のざっくりしたあらすじ
ある出来事をきっかけに東京で働く事を辞め、結婚や恋愛ももういいやと思い、女ひとりで静かな生活を送るため、故郷に戻ってきたアラフォーの岩谷ヨリ。
なんだかんだで東京から故郷へ帰ってきて早2年。
女としての人生はそろそろ終わろうとしている…そう考えると急に生きる事が楽になってきたヨリだか、同じく彼氏との同棲を解消して故郷に戻ってきた妹の留意子(るいこ)が、数日前から自宅に転がりこんできて色々と世話を焼くことに、正直うんざりしていました。
ある日、図書館で働くヨリの側で、図書館の本を手続きをせずに持って帰ろうとしている男を見かけ、そっと男に声をかけます。
借りる手続きをお願いしたヨリに、男はビックリした表情で「これは私の本ですが…」と答えます。
ヨリは図書館の検印があるか確かめさせてください、と本を調べますが、検印はありませんでした。
その後カフェでお茶をしながら、ヨリは自分の失礼を謝ります。
男は真木誠(まきまこと)と名乗り、医師だと告げます。
そしてヨリに「今日は排卵期ですか?」と言います。
身体で払えということか、もう大人なんだからこのくらいどうってことないと、ヨリはその提案を受け入れます。
次の朝、仕事に行こうと帰るヨリに、真木は「まったく思い出さないんだな」と微笑むのでした…。
以上、ざっくりとしたあらすじでした!
姉の結婚のおすすめ度
おすすめ度:★★★★★
西先生らしい、とても人間らしい漫画だと思います。
ドロドロした醜い部分や、悩みを抱え生きている女性の内部をすべてさらけ出した内容に、誰しも共感できるのではないでしょうか。
ラストの終わり方もすごく現実的で、賛否はありそうですが、読み終わった後の余韻を楽しみたい方にはすごく向いていると思います。
こちらの漫画は全8巻で完結しています。